ストーリー&解説 軍馬を喰らい倒し敵の糧食を奪う飢餓戦線を兵たちはいかにして生存したか。
スターリングラード――誤った参謀本部と総統指令がドイツ軍を壊滅に追いやった歴史的転換点
参加総員33万人、生存9万余人、戦後ドイツへの帰還者5000人というドイツ東部戦線最大の悲劇となったスターリングラード攻防戦を最前線の砲兵部隊から描く。1942年9月ソビエト侵攻作戦のひとつとして、ヒトラー総統はスターリングラード攻撃を指令。戦略的価値の低い都市攻撃に参謀たちは疑問視するが、都市の名前にこだわるヒトラーに逆らうことなく命令は実行される。兵站物資不足のまま占領には成功するも、反攻したソビエト軍に包囲され彼らの地獄は始まった。やがて零下20度にもなるロシアの冬が来る・・・。
脚本は第六軍に従軍し、からくも生還したハインツ・シュレーター。監督はドイツ海軍の掃海艇とUボートの戦いを描いた『鮫と小魚』のフランク・ヴィスバール。また音楽のヘルベルト・ヴィントは『民族の祭典』でも楽曲を提供し、レニ・リーフェンシュタールと共に強く美しいドイツ民族の姿を演出したことで有名。また撮影監督ヘルムート・アシュレイと主役ヨアヒム・ハンセンは『撃墜王アフリカの星』でも名コンビぶりを発揮。1959年のベルリン映画祭・ドイツ映画部門で金賞、最優秀監督賞、撮影賞、技術賞を獲得している。
(1959年制作/西ドイツ作品)
【おことわり】
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