ストーリー&解説 1939年ドイツ。空軍の士官候補生ハンス・ヨアヒム・マルセイユは、権威と規律を嫌い命令違反を繰り返す破天荒な若者だった。まもなく、欧州は戦火につつまれ、マルセイユはアフリカ戦線出動を命じられた。明けても暮れても英軍との空中戦が続く中、マルセイユの活躍は、たちまち撃墜王として敵から恐れられる存在になっていった。だが、その陰で死んで逝く戦友や後輩たちを思うと、マルセイユの気持ちは深い悲しみに沈んでいった。それでも、さらに鬼神の如く戦火を上げるマルセイユ。しかしそれも長くは続かなかった。
総撃墜機数158機という北アフリカ戦線の空の勇者ハンス・ヨアヒム・マルセイユ中尉の活躍と生涯を、実話に基づき描く戦記ロマン。弱冠23歳で空に散った英雄は、かつて名将ロンメルをして、「君の活躍なくしてドイツ陸軍アフリカ軍団は砂漠の地に作戦を展開できなかった」と言わしめたほどの功績をあげた。ドイツ空軍きっての撃墜王の活躍を、その愛機メッサーシュミット戦闘機の同型機を使い克明に再現した。マルセイユ中尉を通じ、戦いの栄光と影、人間の尊厳と生死の意味を問いかけるドイツ戦争映画の傑作。
(1957年制作/西ドイツ作品)
【おことわり】
本作品に収録された映像・音声は、オリジナルマスターの状態により、お見苦しい部分、お聞き苦しい部分がある場合がありますことをあらかじめご了承ください。
©BETA FILM GMBH
|