<仕様>
ANRM-22153/モノクロ/本編100分/音声:イタリア語/日本語字幕/ドルビーデジタル・モノラル/4:
3(スタンダード・サイズ)/片面・1層/MPEG-2/無許可レンタル禁止/リージョン2NTSC日本市場向/複製
不能/イタリア作品
<解説>
永遠に美しきもの・・・誰しもが経験し、忘れがたい思い出をのこす初恋の喜びと悲しみ・・・。イタリアの風景に爽やかなティーン・エイジャーの清潔な恋愛感情と、彼らが成人してゆく過程を描いた、清純で颯爽たる本物の青春映画。優れた演出をみせるアルベルト・ラットゥアーダ監督は「ポー河の水車小屋」で知られるイタリア映画界きっての才人。四名の手による緻密な脚本構成(このシナリオは58年度“銀リボン賞”を受賞)、海岸避暑地の雰囲気と情感をよくとらえた撮影、イタリアで大流行した主題曲、テンポの良い軽快な編集は、いずれもこの映画を格調のある作品に仕上げている。主演の新人女優ジャクリーヌ・ササールは個性あふれる美貌の17歳。今作「芽ばえ」の主役に抜擢されたササールは、のびのびと地のままをカメラの前にさらけ出し、その新鮮な容姿に人々は魅了された。劇中でのササールのファッションは当時の尖端をゆき、女性ファンの非常な関心を集め、“グエンダリーナ・スタイル”や“ササール・コート”などのブームを生んだ。我儘な少女が次
第に傲慢さをなくし、女性の優しさをみせてゆく姿、成長する心根が愛らしい。 <ストーリー>
イタリアの西北海岸の避暑地ヴィアレッジョ。十六歳の誕生日も近い美しい少女グエンダリーナは、金持ちの両親と共にこの町の高級別荘に来ていた。両親は性格の相違から夫婦仲がしっくりゆかず離婚しようとしていた。こうした家庭の空気は、傷つきやすい思春期のグエンダリーナに冷たい影を落としていた。しかし、陽気なブルジョア仲間たちとサイクリングや水泳に、楽しい時を過ごす彼女は女王様のような存在だった。そんなある日、彼女はこの町の中流家庭の高校生オーベルダンを知った。上流家庭の娘の常として、グエンダリーナはオーベルダンに対し我儘好き勝手にふるまっていたが、常に彼女を優しくいたわるオーベルダン。二人の間にいつしか恋が芽ばえ、心を寄せ合ってゆくが・・・。
(1957年製作イタリア映画/1958年劇場公開)。
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