ストーリー&解説 反逆者を追え!脱走ナチス将校の戦争犯罪を暴け!野戦法廷開廷!
最後まで厳格たる姿勢を誇りとするドイツ軍人魂、ここにあり。
物資の横領や窃盗、殺人や強盗。敗戦間近の戦時下という異常状態を隠れ蓑にして、あの謹厳にして実直なドイツ国民の中にも、多くの国家と国民への反逆者が生まれた。
1945年。祖国ドイツでは最終防衛戦闘が準備されていた。ドイツ6年に及ぶ無意味な戦いを生存し、ようやく祖国に帰りついたアッシュ少尉が見たものは、爆撃や砲撃で荒廃した祖国の姿以上に恐ろしいほどに荒んだ人々の姿だった。ナチス親衛隊保安部の責を逃れ、国防軍将校と偽ったハウクと部下は、残存兵を囮に脱出路を確保し、物資を横取りするために隠匿犯人を殺害する。それを知ったアッシュは、戦友や家族と共にハウク追跡を開始する。折しもドイツ領内にはすでに連合軍が進駐し、市民防衛戦闘の準備が絶望感の下で進められていた…。「08/15」シリーズ最終作品として、祖国ドイツの敗戦前後を忠実に描く本編は、同様にして無惨な終戦を迎えた日本人から見るとさらに胸を打つ作品となっている。
(1956年制作/西ドイツ作品)
【おことわり】
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